子の一族が起こした反乱の後始末も落ち着き、 猫猫は花街の薬師としての日常へと戻っていた。 ある日、緑青館で出された朝餉をきっかけに、猫猫はとある“違和感”を覚え、 その正体を探し始めていた。 一方、本来の身分・皇弟であることを明かし、その責務に向き合い始めた壬氏は、 楼蘭から最後に託された≪国を襲う災害の予兆≫に頭を悩ませていた。 さらにそこへ、人々を惑わす謎の仙女の噂も飛び交いはじめ、 茘国にはふたたび影が落ち始めていた。 物語の舞台は後宮から市井、さらに隣国へと広がり、 猫猫と壬氏には新たなる試練が待ち受ける。
帝の寵妃・玉葉妃の妊娠判明により、 猫猫は翡翠宮の毒見役に復帰。 妃、そして帝の御子を狙った事件が再び起きないよう 警戒をしながら、日々を送っていた。 先帝時代からの重臣を父にもつ新たな淑妃・楼蘭妃の入内、 壬氏の命が狙われた、前代未聞の未解決事件、 そして消えた容疑者・翠苓。 不穏な空気が晴れない中、 外国からの隊商、さらには無理難題な要求をする特使も来訪。 宮中にはさらなる暗雲が立ち込め始めていた。 猫猫と壬氏を待ち受ける新たな難事件。 それらは、やがて国をも巻き込む 一大事件へと発展していく――